金色・銀色王子さま
二日酔いの寝不足は、しっかりと表情に出ていたらしくいつもハツラツ元気な女店長にすぐツッコまれた。
肌の荒れまで指摘され…正直、目ざといのもある。
「麻衣ちゃん、そんなときにいいお願いがあるんだけど」
「いいお願い?」
店長が目を輝かせるときは大体面倒な話だ。片道一時間の支店にヘルプだったり、仕入れだったり…。
だけど"お願い"に"いい"が付くなんてどうゆうことだろう?
「今日合コンなんだけど、友達がいけなくなってさ。お店予約してるからその分キャンセル料発生しちゃうんだよね~。勿体ないし、なら麻衣ちゃんぜひ!と思って」
「あー…私、やめときます。ほら、今日こんなんなんで」
「そんなの気にしない、気にしない!ネイリストはただでさえ女の園で出会いないんだから、こんなときこそチャンスだよ!」
余計なお世話だ…と思ったけど、昨日の今日。
香織とのガールズトークに触発されたのか、少しだけ心が揺れていた。
その揺れを表情で見抜いたかのように、まだ返事してないのにじゃあ宜しくね!と肩をポンと叩かれてしまった。
急に決まった合コン。
なんの準備もしてないから、ニットにスキニーパンツとパンプスとなんの飾りっけもない。
いつになく小綺麗な店長とその友達。
やっぱり来なきゃ良かった…後悔虚しく重い足取りでお座敷のテーブルまで向かった。
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肌の荒れまで指摘され…正直、目ざといのもある。
「麻衣ちゃん、そんなときにいいお願いがあるんだけど」
「いいお願い?」
店長が目を輝かせるときは大体面倒な話だ。片道一時間の支店にヘルプだったり、仕入れだったり…。
だけど"お願い"に"いい"が付くなんてどうゆうことだろう?
「今日合コンなんだけど、友達がいけなくなってさ。お店予約してるからその分キャンセル料発生しちゃうんだよね~。勿体ないし、なら麻衣ちゃんぜひ!と思って」
「あー…私、やめときます。ほら、今日こんなんなんで」
「そんなの気にしない、気にしない!ネイリストはただでさえ女の園で出会いないんだから、こんなときこそチャンスだよ!」
余計なお世話だ…と思ったけど、昨日の今日。
香織とのガールズトークに触発されたのか、少しだけ心が揺れていた。
その揺れを表情で見抜いたかのように、まだ返事してないのにじゃあ宜しくね!と肩をポンと叩かれてしまった。
急に決まった合コン。
なんの準備もしてないから、ニットにスキニーパンツとパンプスとなんの飾りっけもない。
いつになく小綺麗な店長とその友達。
やっぱり来なきゃ良かった…後悔虚しく重い足取りでお座敷のテーブルまで向かった。
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