金色・銀色王子さま
"彼のところ"とは聞いたけど、職場だったなんてウカツだった。
飲み会の件で店長に申し訳ない気持ちが大きすぎてそこまで聞きそびれてしまった。
年下くんの職場には片桐龍之介がいるじゃないか…!
連れてこられた職場近くのオシャレなbar。
地下にあって、隠れ家みたい。薄暗い階段を降りて、少し重いドアを開けた。
「いらっしゃいま…あっ、多香子さん!」
すぐに年下くんが気付いて近づいてきた。
ほんと、例えると人懐こい犬みたい。
隠しきれないどんより顔で店長の後ろからペコリと挨拶。
年下くんはハッとした顔をすると小声で、
「昨日はすいません」と言ってくれた。
それがまた申し訳なくて萎れそうになると、店長に背中を突かれる。
「気にしない、気にしないっ♪私たちはお客さんとして行くわけだから、片桐くんも構ってられないわよ、ねっ」
「でも…」
構わず笑顔で私の腕を取る。
案の定、片桐龍之介はすぐ私達に気付いたが「いらっしゃいませ」と一言。
それからすぐに、目の前のカウンターに座る女子達の相手をしていた。
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飲み会の件で店長に申し訳ない気持ちが大きすぎてそこまで聞きそびれてしまった。
年下くんの職場には片桐龍之介がいるじゃないか…!
連れてこられた職場近くのオシャレなbar。
地下にあって、隠れ家みたい。薄暗い階段を降りて、少し重いドアを開けた。
「いらっしゃいま…あっ、多香子さん!」
すぐに年下くんが気付いて近づいてきた。
ほんと、例えると人懐こい犬みたい。
隠しきれないどんより顔で店長の後ろからペコリと挨拶。
年下くんはハッとした顔をすると小声で、
「昨日はすいません」と言ってくれた。
それがまた申し訳なくて萎れそうになると、店長に背中を突かれる。
「気にしない、気にしないっ♪私たちはお客さんとして行くわけだから、片桐くんも構ってられないわよ、ねっ」
「でも…」
構わず笑顔で私の腕を取る。
案の定、片桐龍之介はすぐ私達に気付いたが「いらっしゃいませ」と一言。
それからすぐに、目の前のカウンターに座る女子達の相手をしていた。
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