金色・銀色王子さま
不破カイトのキラースマイルに、店長は快く私の隣の席を空けた。
「女の子達、呼んでるけど…」
「あーいいの、いいの。あれ、龍ちゃんファンだし。会おうと思えばいつでも会える子達だからさ」
不破カイトは元気よく手をあげて片桐龍之介に生お願い!と言った。不服そうにサーバーから生ビールを注ぐとカウンター越しに渡した。
「あいつらの相手、カイト得意だろ?俺、仕事中だからハッキリ言って迷惑なんだけど」
「そんなこと言わないでよ龍ちゃん~。今日は俺、麻衣ちゃん達と飲みたい気分なの」
笑顔の不破カイトと、無表情の片桐龍之介。
迷惑なのは私の方よ。俯くしかない。
店長は「イケメンね~二人とも!」なんて上機嫌。
予感はしていた通り店長と不破カイトは意気投合。結局、片桐龍之介の仕事上がりまで付き合う羽目になった。
もちろん、ファンの女子達もまだ離れたくないのか二人を帰らそうとしない。
「やっぱモテる男は違うね~。私達は帰ろうか」
名残惜しそうな年下くんに挨拶して店長とお店を出ようとしたときだった。
「あっ!俺送るよ!」
.
「女の子達、呼んでるけど…」
「あーいいの、いいの。あれ、龍ちゃんファンだし。会おうと思えばいつでも会える子達だからさ」
不破カイトは元気よく手をあげて片桐龍之介に生お願い!と言った。不服そうにサーバーから生ビールを注ぐとカウンター越しに渡した。
「あいつらの相手、カイト得意だろ?俺、仕事中だからハッキリ言って迷惑なんだけど」
「そんなこと言わないでよ龍ちゃん~。今日は俺、麻衣ちゃん達と飲みたい気分なの」
笑顔の不破カイトと、無表情の片桐龍之介。
迷惑なのは私の方よ。俯くしかない。
店長は「イケメンね~二人とも!」なんて上機嫌。
予感はしていた通り店長と不破カイトは意気投合。結局、片桐龍之介の仕事上がりまで付き合う羽目になった。
もちろん、ファンの女子達もまだ離れたくないのか二人を帰らそうとしない。
「やっぱモテる男は違うね~。私達は帰ろうか」
名残惜しそうな年下くんに挨拶して店長とお店を出ようとしたときだった。
「あっ!俺送るよ!」
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