好きなんて、言えるかよ。
ギロっと隣を見てみると、
にやっと笑っている高村の姿。
そのお皿にはニンジンがきれいさっぱりなくなっていた。
高村の奴~!!
みんなが見てないからって!!
私は仕方なくのせられたニンジンも食べることにした。
「ごちそう様です……」
嫌いなものを必死に食べた私は
げっそりして、お皿を片づける。
そして登山の準備をしにバックのある方に咲と向かった。
「運動クツ履いて、水持って……」
「そんな気合い入れなくても、お散歩みたいなもんでしょ?」