好きなんて、言えるかよ。


ギロっと隣を見てみると、

にやっと笑っている高村の姿。

そのお皿にはニンジンがきれいさっぱりなくなっていた。


高村の奴~!!

みんなが見てないからって!!


私は仕方なくのせられたニンジンも食べることにした。


「ごちそう様です……」


嫌いなものを必死に食べた私は

げっそりして、お皿を片づける。


そして登山の準備をしにバックのある方に咲と向かった。



「運動クツ履いて、水持って……」


「そんな気合い入れなくても、お散歩みたいなもんでしょ?」




< 104 / 327 >

この作品をシェア

pagetop