好きなんて、言えるかよ。


そう言ってベンチまで歩き出した。


私もタッ、タッと高村に追いついて


「ありがとねっ!」


と笑いかけると


「別に。」


高村はそっぽを向きながら、私にクレープを渡す。


そして、2人でベンチに座ってクレープを食べると


「んん〜美味しいねぇ〜」


甘いものが大好きな私は、思わず顔がほころんだ。


すると、


「ふ、バカ。付いてる」


私の口元に付いたホイップを手で取り

それをペロっと舐める。














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