好きなんて、言えるかよ。
と高村を見つめ返すと
ガチャリー!
突然教室が空く音がした。
ヤバイっ!
と思ったら、高村は私を強引に引き寄せ
教卓の下に素早く入る。
人が入ってくる前に、隠れられたのは良かったけど、
ち、近い……!
高村との距離が近すぎる。
狭い場所に、密着した体。
それは、高村に後ろから抱きしめられている状態で
体を動かすことも出来ない。
しかも、高村の吐息が直接耳にかかって
私の思考を溶かそうとする。