好きなんて、言えるかよ。


誠くんの衝撃的な言葉に私は暴れるのをめて

耳を澄ますと、


「……ひゃっー!」


高村は私の耳をペロっと舐めた。


思わず漏れた声に、慌てて口元を押さえる。

大きな声では無かったとはいえ、聞こえたかもしれない。


ビクビクしながらうずくまっていると


「どういう事よ!」


向こうには聞こえてないようだった。


安心して、体の力を抜いた瞬間



「……ひっ……」


さらに彼は、私の耳を甘噛みしてきた。


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