好きなんて、言えるかよ。
私を真っ直ぐ見て、真剣な表情で言ってきた。
「何よ、実際そうじゃない
私の反応見て楽しんでたんでしょ?
教卓の中であんな事して面白がってたんでしょ?」
負けない。
そんな真剣な表情したって騙されない。
「違う。」
「何が違うの!」
私が口調を強めて言うと、高村はしっかりと私を見る。
「アイツばっか見てんのがムカつくからやった。
こっち見てほしくて、ちょっかい出した」
ゆっくりと、私に向かって歩いてくる彼の表情が
今にも泣きそうな顔をしているように見えた。