好きなんて、言えるかよ。
「あ、うん……」
私は一度下を向くと
「実はね……」
咲と人のいない場所に移動して
昨日の出来事をすべて話した。
「だからね、高村が何を思って
そういうことをするのか分からないの……」
最後まで話し終わると、
「あんた、バカ!?」
咲は目を大きくして言ってきた。
「そんな事言われたならもうはっきりしてるじゃない!
高村くんは仁菜のことが好きってことでしょ?」
「違うよ!咲には言ってなかったけど
私……3年前に高村に告ってフラれてるの
パシリをやらされてるのも、それが原因。」