好きなんて、言えるかよ。


雑用を押しつけられても、笑うお前の表情に

少し胸がきゅんと鳴ったのは

気のせいだった事にする。


そして、次の日ー


「高村くん、聞いて~

今日ねS高と合コンするんだ」


クラスの女が言ってきた。


「へぇ、すげえな」


S高はこの辺ではかなり有名な偏差値の高い学校。

そんな学校とよく、合コンなんて設定出来たな

なんて考えていると……


「だから、時間厳守だよ~

今日も掃除、沢村さんに頼んじゃお~」


その女は言った。


「お前さ、いい加減人に頼まないで自分でやれよ」



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