好きなんて、言えるかよ。


沢村が可哀想じゃん


とまでは出なかったものの

自分がこんな事を言ってるのに驚いた。


「どうしたの高村くん

今日何か変」


確かに……変だな。

あんなお人よし女の事を考えるなんて。


俺は沢村の事を視野に入れるのをやめた。


そして放課後


案の定、その女は沢村に掃除を頼んでいた。


「沢村さんお願いがあるの。

今日の日直の仕事代わってくれない?」
< 204 / 327 >

この作品をシェア

pagetop