好きなんて、言えるかよ。
すると、沢村は
「分かった」
そのウソさえも信じて引き受けた。
コイツ、バカなの?
お前用事あるんじゃねぇの?
時計を見ながら一人せっせと黒板をキレイにしている沢村に
呆れてため息をつく
自分の事、考えずに人の雑用引き受けるとか
「お人好しレベルじゃねぇよ……」
俺は、教室のドアをガラリとあけた。
一瞬こっちもみたものの
すぐ黒板の方に目をやり拭きはじめる。
まぁ、話したことねぇし
こんな反応だろう。