好きなんて、言えるかよ。



「3月まではここにいてもいいようにしてもらった

だから学年が変わると同時に田舎に転校する」


悲しい気持ちよりかは

正直、今すぐの転校じゃなくて良かったと思った。


いや、今思えば

今すぐ転校していた方が良かったのかもな……。


そんな気持ちのまま遠足は始まった。


正直俺は楽しもうとする気が無かった。

仲良くなってもどうせ3月で離れるなら意味ねぇじゃん。


転校の事も誰にも言わず、


友達から離れ一人で、キャンプファイヤ―の前に立っていると


「た、高村くん……!」





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