好きなんて、言えるかよ。
よ、良かったあ……。
今回はバレずにすんだ。
ホッと胸を撫で下ろすのもつかの間
「せっかく出しなって言ってやってんのに
仁菜ちゃんは無理矢理の方が好きみたい」
えっ!?
彼はそう言って私をぐいっと引っ張って
後ろにあるソファーに放り投げる。
「きゃ……っ、ちょっと何す……!?!」
背中に軽い痛みを感じて睨んだ瞬間
ドキーっ。
私のすぐ目の前には、高村の顔があった。
ちょっと、待って
これはヤバイ。
だって私……お、押し倒されてるっ!!!