好きなんて、言えるかよ。
「嫌だ、無理!やめてっ!」
すぐに抵抗しようと、暴れるけど
手をガッチリ掴まれている私は思うように動けない。
そしてそのうちに、ドンドン顔が近付いてきて
キスされるっー!
ぎゅっと目をつぶった時
するっ。
「はい、携帯ゲット」
へっ……?
彼は私のポケットから携帯を奪った。
ブラブラと目の前で揺れる携帯
「何、目なんてつぶってんの?」
ニヤリと笑う彼。
…………やられた。
「か、返して……っ!」
そうやって手を伸ばすし、取り返そうとするけれど
高村は自分の肩より高く携帯を持ち上げる。