好きなんて、言えるかよ。
「…………っ、高村……!?」
その視線は痛いくらい真っ直ぐで
でも切な気で
目を逸らすことが出来ない。
後ろのフェンスに両手をガシャンとついたと思ったら
まるで泣きそうな表情をしてきて
「お前のこと、好きだ」
その表情のまま、高村はしっかりと言った。
ドキンー。
「す、き……?」
「ああ、でもお前と一緒にいるのは辛れぇ。
アイツの所に行ってほしくなくて
いつも強引にしちまうから。
ごめんな……、ヒドイ事して。
だから側にはいられねぇ」