好きなんて、言えるかよ。


うん……、もうこのままで……いい


目をつぶって身を預ける。


すると


…………!?!

私は突然思い出して、目をあけた。


「待って!次の時間数学じゃん!」


「は?それがどうかしたのかよ」


「無理!授業サボるなんてもう出来ない!

この前もサボったのに、

今日もサボったら3年生に上がれない!!」


いっつもギリギリで上がれている私は、

次の授業が数学であることを思い出して青ざめた。


「お前だけ、もう1回2年やればいいんじゃね?」


「バカな事言わないでっ!!!」


けっきょく、授業においても余裕のない私は


遅刻して教室に向かったのだった。




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