好きなんて、言えるかよ。
「お前が幸せならそれでいい」
夢を見た。
それは、今の幸せとは似つかないほど
怖い夢。
高村が前にいて彼に手を伸ばすのに、
その手は全然届かなくて
逆にどんどん離れて行ってしまう。
今度は行かないでって、声に出そうと思ったら
声はのどで止まってしまい出てこない
そして、だんだんとあたりは暗くなり
高村はどんどん見えなくなっていく。
嫌だ、嫌だ
行かないで……っ。