好きなんて、言えるかよ。
「お前の青春は崩したくねぇって。
それに俺もこの前よりは大人になったから
あの家に一人で住んでもいいってさ」
高村の言葉を聞いて、
目の奥が熱くなる。
すごく嬉しいのに、言葉が出て来なくて
「うええ……っ」
高村に抱きついて、泣いちゃって
「おい、バカ泣くなよ
一緒にいられるんだぞ」
「だってぇ……不安だったの
離れてても支えられるかなって
一緒にいなくても好きって伝わるのかなって
だから、だから……本当に良かったよぉ……」
顔を高村の胸に押し付けるように抱きつくと
高村は私の頭を撫でて言った。