好きなんて、言えるかよ。


「あのな、それ

お前がくれた手紙だから」


「へっ?」


「中見てみろよ」

高村の言われた通り手紙の封筒を開けてみると

そこには3年前、私が高村に告白するために書いたものがあって……


「何で、」


「いつまでも取ってあるとか

だっせぇから、見られたくなかったのに

お前が怒りだすから」


「ご、ごめん!

まさか自分のだと思わなくて……」


今までの行動を思い返してすごく恥ずかしくなる。


「自分にヤキモチやくとか

どんだけ可愛いことしてくれちゃってんの?

仁菜ちゃん」


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