好きなんて、言えるかよ。
だって、泣かせるつもりが無い奴が
こんなヒドイ事言ったりしない!
「ウソ言わないで!
どうせ私の事バカにしようと思ったんでしょ!
浮気されて、フラれて泣いて
私にピタッリな人生だとか思ってるんでしょ!」
「思ってねぇよ!」
彼はそんな事を言い返す。
「じゃあ何でヒドイ事言うの!?
誠くんの事調べたりとかして
絶対私の事バカにしようと思ったんじゃん!」
「違う。
それはお前が……!」
そこまで言って、言葉を詰まらせる高村。
「私が何?何したって言うの?」