好きなんて、言えるかよ。
「高村の事好きな女子なら
喜んでやってくれるでしょ!!
私ばっかり使おうとしないで!!」
睨みつけた。
中学の頃は命令された事を全て聞いていたし
バカにされても我慢していた。
だから、こうやってとことん使われるし
やっと離れられても、こんな事になっちゃうんだ。
もう聞かない。
私は高村の言うことを何でも聞く、
都合のいいヤツじゃないんだから!
そう思って教室を出ようと
カギに手を伸ばすと
彼はいつの間に背後に迫ってきたのか
カギを開けようとする私の手に自分の手を重ねてきた。