好きなんて、言えるかよ。


先生の言葉に女子達が一気に高村の方に寄って行く。


「高村くん、一緒になろう」


「いや私達の所となろうよ〜」


女子は口々に挙手をして

自分となろうとアピールしてる。


こんな所に出向いて行けるわけないよ!


しかし、高村はチラリと私の事をみる。


行かなきゃバラされる……!


そう思って私は、すぐ高村の所に向かった。


「私も、高村くんと同じ班がいいです……っ」


なんていう屈辱。

同じ班なんてなりたくもないのに、

こんなたくさんの女子がいる前で言わせるなんて


すると、周りの女子は一斉に私を見た。


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