MONOTONE
「痛ったぁ」
体をさすりながら柳は階段を降りる。

「おはよう柳」
眼鏡をかけスーツを着た父が笑顔で朝食をとっていた。
「おはよう父さん。母さんは?」
先に階下に降りたはずの母の姿がない。
「柳の朝ごはん用意してるよ」
と言うことは今母はいない!?
「ったく母さんめ。毎朝毎朝なぁんでベットから突き落とすかなぁ。もっと優しく起こしてほしいよ。父さんも思うでしょ?」
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