ありがとう…
タイトル未編集

汚い身体

汚い、汚い、汚い。

汚いんだ、私は。

なにもわからない。


愛なんてない。


「絵里、今日も綺麗だよ。」
うそだ、私は汚い。汚い。

「…ッン、ア、ァン…ッ」
感じているのは身体だけ。


電話がなっているのに出たくない。
「絵里、なっているよ」
「わかってる、帰りたくない」

「絵里…今日も泊まっていくか?」
「う、うん」

帰ったら無理やり学校へ行かされるんだ。

「お前なんて来なくていいんだよ、ブス」
「早く死ね」

頭の中でいつもループする言葉。

「今日も感じまくりだな、絵里は」

そう言ってタバコを吸うのはいつも。

このタバコの匂いは好きなんだ。

「感じちゃうよ、小野田さん上手いもん」

「絵里…お前はかわいいな」
そう言ってキスをする。

なんでだろう、何も感じない。
ただあるのは安心感。

< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop