愛ウタ
チャイムが鳴り終わってから校門を通過した俺に先生は怒鳴る。
「コラァーッ!ちあきぃーッ!
なぁにちんたら歩いてんだぁー?
走りならんかぁーーいッ!!」
走ろうとする前に、
吸っていたタバコを足で消した。
少し遠くにいる先生にバレないように。
俺はまだ未成年だった。
バレたらヤバい。
下駄箱に着いた俺は作り笑顔で
『おはざいまぁーすッ♪
セ〜ッフ★...すよね??
』
何て言いながら靴を入れて上履きを履く。
.