愛ウタ
そして下に書いてあった短い詞。
『そんな顔はもうしないでよ
そんな顔で空見上げないで
あなたの目にはあの空が映っているの?
誰を想っているんですか?
あたしじゃ、
あなたの見上げる空にはなれないですか?』
ノートのシミは、俺が授業中寝てて垂らしたヨダレでもなくて
窓から入った雨でもなくて
きっとコレは涙だろう。
こんなショウモナイ俺を想ってくれてる
この丸っこい字を書いた人。
会いたいな.....
誰だろな.......
俺は朝一番のチャイムが鳴るまでその場から動けなかった。
ノートから目が離せなかった。
.