浮気男よ、散れ
何故姉もこんな奴に一目ぼれして、今この瞬間も付き合っているのか……
身内の趣味が疑われます。
ここに来て何度目かわからないため息を吐くと、
知らない内に惚気話をヒートアップさせてた大輝は、
私の両手を持ち自分の目の前まで上げた。
目の前で向かい合っている私達は、
大輝が私の両手を自分の両手で包んでいる形になっている。
それをゲッソリした顔でされるがまま放置な私。
「んでな!俺は言ったんだ!
『俺はお前だけを愛し続ける』」
「何やってんの?」