浮気男よ、散れ














「おはよ~真知恵、希美……って何この葬式みたいなの…」












その日、朝の教室に入れば、

いつもはきゃぴきゃぴしているはずの女子が自分の席でどんよりと机と睨めっこ。

中には友達と泣きあっている子も居て、

男子はそれを見て顔を引きつらせているし、


理由が分からない女子もただならぬ雰囲気に戸惑っている。









その中で、図太いというか…いつも通りな二人の親友。








「なんだかね~」

希美は理由を知っているのか苦笑いだ。



「何かわからないけど、面白くなりそう!」

ウズウズしている真知恵はいつも通り、人が困る事でもなんでも本人が面白いならそれで良いようだ。






「それに比べて馬鹿はケロリとしているんだね?」


ほんわかしたゆっくり口調で私を優しく見る希美。


昨日、三神君に言いたい事カッコよくぶちまけた事を二人に話していたのだ。





もしかして元気がないんじゃ…と心配していてくれた希美だけど、





名前が……『馬鹿七穂』から『馬鹿』の単品になっているのですが!!


そこのところどーでしょう!?




 
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