浮気男よ、散れ
「ねえ、三神君…あれ本当なの?」
「気に入らなかったところがあるなら直すから…」
そんな事を口ぐちにいう女子。
え?なにあれ?
隣では…おい、肩が小刻みに揺れているぞ!真知恵!
あれだ、真知恵は葬式で皆が泣いている中で突然笑い出すタイプだ!
「おい馬。葬式にそんなタイプの人居ないからね~」
声に出ていたらしい。緩やかに笑顔で希美が言うけど…
『おい馬』ッテイッタヨネ。コノコ……
「ちっ、ウザい。
もう寄って来るな。余計な女なんてもういらないんだよ」
イライラしたように、自分へ伸ばされた手を弾く三神君。
拒絶された女子たちは手を引っ込めて縮こまった。