浮気男よ、散れ






「高1の時から、その…廊下とかすれ違った時に見て…

兎に角、1年の時から香山が好きです。


明るいところとか、見てて面白いところとか、1年の時は見てるだけで満足してたけど、

2年になって同じクラスになれて…そしたら凄く嬉しくて…



2人で話してみたくて、桜の木の下まで行って、

『やっぱり好きだな~』って思って…」







ああ、あの時、『やっぱ………だな~』って言ったのって…

『やっぱり好きだな~』だったのか!





「誰にも渡したくなくて勢いでそのまま告って、

返事貰えたのは嬉しかったけど、


『好きな人と付き合う』ってちゃんとした事無かったから、

香山がOKしたのは良いけど、俺の事好きなのかもわからなくて、

どう行動したら良いのか分からなくて、結局いつもみたいに女子が寄って来るままでいて。



それなのに……自分からは香山に話掛けれもしないくせに、

香山が取られるのは嫌で『俺の女』なんて強引に言って、

それでも不安で香山を試すように他の女子と居て…



凄い最低男だと思う。


もう呆れられても仕方ないと思ってるけど……








それでも手放したくないくらい好き。


傍に居させてほしい…」







 
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