浮気男よ、散れ






しかもそれが学校でも結構なベッピンさんばかりだから、



こんな見ているだけの平凡女子なんて、




迷信か占いか魔術に頼るしかない。





むしろ頼っても無駄なのだ。








「ふんぐぁ!!」






狙いを定めて手を伸ばす。




パチンと音を立てた手のひらを開けてみると………











「おっ!桜の花びらゲットだぜ!」






そこには『痛いよ』と言ってそうなくらいペチョンペチョンになった白い花びらが………







迷信とか主旨を忘れて、
取れたことに満足していると………





「ぷっ」


と後ろから噴き出した声。




 
< 5 / 64 >

この作品をシェア

pagetop