浮気男よ、散れ






「ほら、取ってあげるからジッとして」




一歩ずつ近づく流星にそう言われて、

頭を動かさずに立っていれば………















屈んだ流星の顔が私の顔に近づいて………















『ちゅっ』と私の唇に優しく触れる



流星の柔らかい唇。







私のファーストキスだった。














離れた流星は嬉しそうで。



私はただ恥ずかしくて顔を俯かせた。

多分今私は凄い真っ赤だ。

きっと紅葉の葉にも負けない。





 
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