浮気男よ、散れ
2人は散々私達をからかうと、
「じゃあ、邪魔者は教室で待ってるから」
と言って帰って行った。
流星と言えば、
「はああああ」
と盛大にため息を吐きながら目の前にしゃがみ込む。
片手で頭をクシャクシャかいて、
相当恥ずかしかったのだなと思った。
向かい合うように流星の目の前にしゃがみ込めば、
「俺、カッコ悪い……七穂相手だと何もかもカッコ悪い」
2人に暴露されたのが堪えたらしい。
私は嬉しくなって流星の両手を取った。
「カッコ悪くったって良い。
それでも、私の事を考えてくれる一途な流星が
私は大好きだよ」
三神流星の一途な心………それが私の為ならば、
これ以上嬉しい事はない。
fin