ただ、あなたといたいだけ…
朝のは、一体なんだったんだろう。


本当に見間違いだったのかな…


ま、いいか!!



学校の近くまで行くと、あたしと同じ制服を着た2人の女子に会った。


せっかくだから、声をかけてみよ〜っと


「ねぇ、あなたたちも白浜学校の生徒⁇」

すると、一人のボブぐらい髪の可愛い女の子が、
「そうだよぉー!」


そしたら、もう一人のロングの髪の美人さんが

やっぱり同じ学校だったか!

「あなたも⁇」


「そうだよ!」



「あたし、藤井果穂って言うの!」


ボブの前髪パッツンで、ふわふわ髪の子が、


「うちはぁ、加藤千夏(ちなつ)だよぉ‼︎」



千夏ちゃんかぁ〜可愛い名前!


ロングで、長い前髪を耳にかけている子が、
「私は、近藤由梨(ゆり)っていうのよ!」



由梨ちゃんは、色っぽいな!!




女のあたしでも、ドキドキしちゃいそうなくらい!



「由梨ちゃん、千夏ちゃん!友達になってくれる?」


「全然いいよぉ〜‼︎」



「私も、全然オッケーよ。
っていうか、呼び捨てでいいわよ〜!
果穂って呼んでいい⁇」

「あ、私のこともぉ‼︎」


「分かった〜!いいよ、いいよ!!」


「千夏と由梨は、中学一緒だったの?」



「「うん!!」」


へ〜、いいなぁ〜‼︎


「ところでさ、果穂って彼氏いんの⁇」



ぎくり…


「お〜、私も気になるぅ〜!」




「えーいないよー!由梨と千夏は⁇」



二人共可愛いから、絶対いるよな…



「うちも、いないんだ…」


「私も…」



「えー!?2人ともいないの⁉︎⁉︎こんなに
可愛いのに!!」



「「なんでだろーね」」


「うち、男運ないんだわ〜(笑)」


「私(あたし)も!!(笑)」


「ヤバいよねぇ、はやく見つけなきゃ」








そんな話をしてるうちに学校についた。






クラスは由梨と千夏と同じがいいなー
そう思ってクラス表を見ていたら
隣にいた千夏が、

「あ、うちら同じ2組だよぉ〜!!」


由梨が、
「え、ホント⁉︎ヤッター♪」




「イェーイ♪なんか凄いね!偶然!?」




「アハハっ‼︎なんかあるかもね、うち等!」


「ホントだよぉ〜(笑)」



すると……



「「「「「キャ〜〜〜〜〜♡」」」」

「い、イケメン…♥︎」


「かっこいい〜」


「なんていう名前かしら?」

「彼女いるのかなー」




なんていう女子の叫び声が聞こえた。



かっこいい人でもいるのかなぁ。


「えぇ〜だれ、だれぇ⁇」



「女子がここまで叫ぶって相当かっこいいんだー♪」



なんか気になるなぁ〜!


「ね〜、ちょっと見に行ってみる??」


「そうだねぇ〜」



「見に行ってみる価値ありかも!!」




由梨と千夏が賛成してくれたー♪

よっしゃー‼︎わーい!!


「行こぉ〜☆」


「千夏ってば、興味あるんだー」


「それは、由梨もじゃない?さっきからめっちゃ行きたそうな顔してるよん」



とあたしが言うと、真っ赤になっちゃった〜!かわいいっ!由梨‼︎いじりがいがあるわ〜


そして、女子がいる人だかりに行って
真ん中にいる人物を見つけた!




…あれ、あの人って!!





朝、あたしとぶつかった人だっ‼︎




すると由梨が

「あー、うちあーゆう人無理なのよ〜!期待外れだったわ!」



うふふっなんて笑いながら言っている。
そうなの⁉︎意外‼︎



千夏は、
「お!かっこいいね。でも、うちは、好きにはなんないなぁ〜。見るだけでいいわぁ!」



私は思わず…





「あ〜〜〜‼︎‼︎‼︎‼︎」



叫んでしまった。 やっちまったー


指も差してしまった…


あたしのおバカ‼︎‼︎



女子があたしに視線を向ける。

うぁー、怖っ……


ヒソヒソなんか話してるし、

「誰?あの子⁇」


「何?彼女⁉︎」


「え〜ちがうでしょ!!」


「何、あいつ〜!」



「ありえない、知り合い⁇」


「え〜?あんなちんちくりんがぁ⁇」

「はぁ?何あいつ!何大声でさけんじゃってんの⁇ムカつくんだけどー」


「あの子頭おかしいんじゃないの?」



君達すべて聞こえておるぞ!



っていうか、ちんちくりんって今誰が言った⁇あぁ⁇⁇


腹立つ。



すると、ちょうどいいところで先生が、



「君達、騒いでないではやく自分のクラスに戻りなさい!」




女子達は、何かブツブツ言いながらも、
しぶしぶ教室へと戻っていった。


よ、よかった〜 怖かったー。。。



教室に戻ってすぐに由梨と千夏にぶつかった人について、質問攻めがとにかくすごかった!


だから、朝あったこと全て白状した。


その時、ガラッと教室のドアを開けて入ってきたのが…あの…





例のぶつかった人、陸に似てる人だった


例の人が入ってきた瞬間女子が群がった




まさか、例の人と同じクラスでし•か•も







隣の席だったー。

もう最悪。




すると、例の人があたしに気づいて、


「あ、お前は、、、朝の⁉︎」と目を見開いて言った。


それにあたしは、「そうです。朝はごめんなさい、人違いでした。」と冷静に答えた。

あたし、ナイス‼︎‼︎



それにしても、いやぁ〜本当に陸に似てるわぁー まるで瓜二つだよ






陸は今、何してんのかな…




会いたいな…



言っちゃうとあたし、陸が初恋の人なんだよねー



今会うとなると何年ぶりだろう、最後に会ったのが、6歳だったから…



ちょうど、10年ぶりかぁ。




どこにいるんだろ…

















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