ヒーローの缶詰
なんて動きの小さい技だ。


昔、近所のおじさんに怒られながら、俺たちは塀にでもなんでもよじ登って、そこからとび蹴り奇襲をしたもんだった。


あーだこーだと議論する子供らに、割って入って、


「そんなんじゃねぇよ!!」

って、一つ手ほどきでもしてやりたい気分だが、


俺もいい大人だし、変質者扱いを受けたくないし、


こんなことに熱くなっちゃいかん。


とかなんとか、言い聞かせて家路を急いだ。


 

ほんの少し、寂しく思いながら…。

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