願恋叶



次の日から私たちはまた変りなくLINEをした。


好き

なんて伝えることもなかった。


でもなんでか
あの泣いた日から私の病んでいた心は
自然とどこかにいっていた。



もしかしたら
期待されるわけではなく
誰かに必要とされたかったのかもしれない。


あぁなってほしいから
そのためには君が必要とか
そんなんじゃなくて
ただ単に必要だと言ってほしかったのかもしれない。



だとしたら、私を暗闇から救ってくれたのは
たむちんだ。


私はたむちんに救われたのだ。


でもそれがより一層
私にたむちんのことを好きにさせた。

片思いは楽しい。
楽しいけど同じくらいに苦しい。


そんなことを痛感する日々を
おくっていた。


だって、私の片思いはかなうことないって
確信できたんだから…。


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