私の家のお隣さん。

「だからね、リホちゃん」

ミドリさんは続ける。

「ファンレターを、書いて見たらどうかな。普通の読者と同じくさ」

そう言って優しく笑うミドリさんがとても綺麗で、大人だなあなんて思いながら、はい、と答えた。




「じゃあ、私は先生のところいくけど、リホちゃん、ちゃんと書くのよ」

何回も書くように釘を指して、ミドリさんは出て行った。

ファンレターかぁ…書いたこと、ないなあ。

こういう時は。

「あ、もしもし?ミナト?」

ミナトに頼るに限る。

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