私の家のお隣さん。
電話をしたらすぐに駆けつけてくれたミナトに、ファンレターを書きたいんだ、と伝える。
「あーアイドルにだったら書いたことあるけどなあ」
「どんなこと書いたの?」
「えー?どんなとこが好きですーとか、いつも応援してますーとか、あの時テレビでかっこよかったですーとか?」
イマイチ参考にならない…。
あーでもないこーでもないと話しながら数時間かけてなんとかファンレターを書き上げて、帰るミナトを送って行く途中にあるポストに投函した。
「リホがファンレターとか珍しいよね」
ポストから駅までの道を歩く。
「え?そう?」
「うん、いままでさ、結構冷めてるっていうか。大学入っても一線引いてる感じだったから」