私の家のお隣さん。

ショウくんはミナトの大学に入ってから三人目の彼氏だ。

このとっかえひっかえの感じは、ミナトだけ、というわけではなく大学に入ったばかりの一回生全体で言えることだった。

中庭の芝生に並んで腰掛けるカップル一組一組をみながら、やっぱ大学ってこんな感じだよな〜なんて思って、人から距離を取ったところにいる自分に気付く。

大学に入ったら、何か夢中になれるものが見つかって、毎日がバラ色だと思ってたのに。

高校時代と何も変わらない自分にため息をついた。

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