私の家のお隣さん。
なんかあったらすぐ電話してよ、というミナトに心強く感じて、やっぱ高校の時と変わらないなあ、なんて。
「てか、ミナト、彼氏とうまくいってないでしょ」
「あちゃーばれたか」
「だって、じゃなきゃ私のうちこないし」
そう、ミナトの彼氏も一人暮らしのはずで、だったら彼氏の家に言ったほうがイチャイチャ出来るし、都合がいい。
「なんか、すごいガツガツ系でさ、逆に冷めちゃって。優しいんだけど」
「もっと、慎重になりなよ〜ミナトの体はひとつなんだし」
「うん、お節介だなあ。そういうリホはどうなの?彼氏とか。」
「どうって…」
少し目を輝かせながら聞いてくるミナトに、苦笑いする。
「リホはかわいいんだからさー作ろうと思えばいくらでもできるって」
「はいはい、どうも」
「も〜すぐ流す〜」
受け流すと、ミナトはプリプリと頬を膨らます。
「明日一限からだから消すよ」
そう言って、電気を消して布団に潜ると、すぐに瞼が落ちてきて、眠った。