愛に溺れ、濡れた心
幼なじみの彼
今夜は翔太と食事の約束をしている。
ギリギリで仕事を終わらせると、飛び出すように待ち合わせ場所に向かった。





時刻は21時半ーーー
莉紗も翔太も終業時間が遅いため、少々遅めの夕食だ。






「翔太!お待たせ、遅くなってごめんね!」




駅前で先に待っていた翔太。
今日はとても寒いから申し訳なくなる。




「お疲れ。行くか。」







連れてきてもらったのは、カジュアルだけどおしゃれなイタリアンレストランだ。
翔太も本当に大人になったんだなー…なんて染々思ってみたり。





「莉紗は酒はやめとくか?」



この前の酔った日をからかうように意地悪な顔を見せる翔太。
あの日のことは思い出すだけで恥ずかしい…けれど……




「一杯だけ飲むもん。久しぶりの再会だしね!」




二人は白ワインで乾杯をした。



< 27 / 56 >

この作品をシェア

pagetop