愛に溺れ、濡れた心
翌日ーーーーー






いつも通りに涼を仕事へ送り出したつもりだけど、ちゃんと笑えてたかな……?






考えないようにするなんて無理だ。
昨晩の涼の声、『アイカ』と呼ぶ声がーーー
頭をこだまして離れないのだから。






仕事柄、莉紗の休日は平日。
昼間に会える友人は限られているし、こんな日に限って1人でいると余計なことばかり考えてしまう。







とりあえず、ネイルサロンに行って、エステに行こう。





自分を飾ることで自信がつくわけではないけど、涼の匂いがする部屋にいるのが辛くて、どこか別の場所へ行きたい。





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