泉学園生徒会の日常

第一章

プロローグ

信吾side

「ファー、、だるい」

生徒会室で授業をサボっている、
生徒会副会長、小泉倫太郎が気だるそうにあくびをする。
容姿はイケメンでかっこいいのにな。
机に足を乗っけている。というバカな格好だ。

「おい、信吾。お前今、失礼な事考えただろ？」

何て勘が良いんだ。
机の足をどけて、ソファーに座ってる俺の前に立つ。

「別に。」

素っ気なく俺は答える。
俺の隣に座って俺の顔をじっくり見てくる。

「な、何だよ・・・。」

倫太郎に見られるのって緊張するな。
とか、考えてると・・・。


ガチャ
生徒会室の扉が音をたてて開く。
入ってきたのは和真ともう1人は女の子。

「ちーっす。あれ？陽一は？」

俺は陽一よりもあんたの隣の女の子が気になるよ

「しらねっ」

素っ気無く倫太郎が答えたら
「あっそ」って言って和真が俺の隣に座ってくる。
何でわざわざ俺の隣に座ってくんだよ。
机を組んで立ってる女の子を見つめてる。
女の子は何も言わずにおろおろしている。

「あー、帰って良いぞ。」

和真・・・。連れてきたの自分だろ。
と心の中でそっと思うけど口には出さない。

「え、、あ、はい、。」

少し戸惑ったように言った彼女は生徒会室から出て行った。
何のために連れて来たねん！とか思ってたら。

「あー、、つまらねぇ！楽しい事ねーの？」

楽しい事なんてそうそう無いだろ。

「そんなの無い！」

おいおい。じゃっ、良いことでも教えてやろうかな！

「明日、転校生来るらしいよ？」
「マジ！？」

おっ、食いついたな。倫太郎。

「転校生？あの爺が良く許したな。」
「確かに！」

食いつきがいいな。2人とも。

「今回の転校生。若葉学園からの転校生だって。」
「ちょっ、若葉って超名門校じゃん！！」

倫太郎、食いつきがいいなー！
俺は嬉しいよ。

「明日、、そいつ捕まえる。」

和真の目が本気だー！
ヤバイな。
転校生・・・。

この情報、教えてよかった。

明日、楽しい事になりそう。