貴方の傍で
蓮がスタッフに注文し終わった頃、ちょうど彩達が到着した
「梨花、酷いじゃ~ん!!」
彩は私達に近づいて少し怒り気味に言った
「ごめんごめん」
何故か私もきつい口調になっちゃって....。
「なんかあったの?」
なんて彩が聞いてくる
「ねえ、梨花ちゃん!何か歌わない?」
彩の前に居た百華ちゃんが割り込む
「んー。何人か集めて皆で歌うなら...。」
正直、この人数の前で歌うなんて勇気が居る
「なんもないよ」
彩の質問を後回しにした事に気付き、苦笑いを浮かべながら言う
「...何で皆先に行っちゃったの?」
さらに彩の口調はきつくなって、今度は皆を見て言う
「お前が何処にもいないし。見つけたと思ったら他のグループと仲良くやってたから?」
蓮の低い声に彩は少し躊躇った