貴方の傍で
「そんなのちょっと話してただけじゃん!行くって言ってくれても...」
「うるさい」
彩の言葉に割り込み、蓮が低い声で話す
蓮は今機嫌が悪い
いつもそうだ。
機嫌が悪くなったり怒ると声が低くなる
「あんな気持ち悪い声で、尋斗の名前呼んでたし、邪魔しないでおこうと思って」
蓮、聞いてたんだ....。
彩があの時、いままで聞いた事も無い声で尋斗の名前を呼んだ。
その後尋斗の傍まで言って楽しそうに話していた
「それは...っ、でも言ってくれても...っ」
「でもでもうるせえんだよ。実際、道で逢った時も嬉しそうに尋斗の隣歩いてただろ」
蓮の一言に、彩は俯く