キミの誘惑
「ふぁ・・・・・・眠い」
桜舞う春、実咲高校は本日入学式
私、朝比奈ミオは今日から2年生になりまた新たな1年を送る
相変わらず校長先生の話は長くて退屈・・・
「ミオー、今日さ帰りどっか寄ってこうよ」
隣で同じく眠そうな顔をしているのは、1年の頃から親友の中村ユメ
学園のマドンナ、と呼ばれている
「私、今日もバイトだから」
「えー、ケチ」
そんな可愛い顔して膨れたって、ダメなんだから
「新入生、可愛いね」
「そう?興味ない」
ユメは美少女なのに、なぜか彼氏はいない
男子たちが鼻の下を伸ばしているのに、気付いていないのかな