へたれ王子



そしてその結果…



「じゃあ、茉友ちゃんからね」

「はい…」



結局、あたしがじゃんけんに負けて、あたしから歌うことになってしまった。


うぅ…こうなったら、あたしの中で一番得意なのを選曲するしかない。


そう思って結構メジャーな曲を入れると、

ようやく音楽が始まった。



うわ…何この罰ゲーム感覚!

なんで好きな人の前で恥をさらさなきゃいけないの!



星河先輩は優しい表情で見てくれているけど、

もう耐えられない。




逃げ出したいよぅ…!




そう思いながらも、あたしは震える声で歌い始めた…。







< 166 / 323 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop