へたれ王子
おまけ激短編集
【おまけ①】
いつも、放課後は。
いつも、嬉しいから。
だから、今日は。たまには。
俺が、茉友ちゃんを喜ばせるのも、いいかな。なんて。そう思って。
「…菊池君」
「うん?」
「俺、たまには男になるよ」
「あ、そうなの。っつか、だったら今まで何だったの」
菊池君は俺の言葉にそう言うと、少しだけ笑って見せる。
決めた。
今日の放課後は、俺が茉友ちゃんを迎えに行くんだ。
俺はそう思うと、早速茉友ちゃんがいる教室に向かった。
…けど、普通に迎えに行くんじゃ何だか照れ臭くて。
だって、教室を覗いて「茉友ちゃん、来たよ」なんて言うのは…そんな勇気がまだない。
だから俺は、茉友ちゃんの教室の前で、待ち伏せしようって、決めてみる。
これが所謂、サプライズってやつか。
ようやく教室に到着すると、茉友ちゃんのクラスはまだSHRが終わっていなくて、俺はその前で座って茉友ちゃんを待つ。
…意外に長い、担任の話。
俺は独り待ち伏せしながら、静かに欠伸をする。
まだかな、まだかな。
そう思ってしばらく待っていると…
いつも、放課後は。
いつも、嬉しいから。
だから、今日は。たまには。
俺が、茉友ちゃんを喜ばせるのも、いいかな。なんて。そう思って。
「…菊池君」
「うん?」
「俺、たまには男になるよ」
「あ、そうなの。っつか、だったら今まで何だったの」
菊池君は俺の言葉にそう言うと、少しだけ笑って見せる。
決めた。
今日の放課後は、俺が茉友ちゃんを迎えに行くんだ。
俺はそう思うと、早速茉友ちゃんがいる教室に向かった。
…けど、普通に迎えに行くんじゃ何だか照れ臭くて。
だって、教室を覗いて「茉友ちゃん、来たよ」なんて言うのは…そんな勇気がまだない。
だから俺は、茉友ちゃんの教室の前で、待ち伏せしようって、決めてみる。
これが所謂、サプライズってやつか。
ようやく教室に到着すると、茉友ちゃんのクラスはまだSHRが終わっていなくて、俺はその前で座って茉友ちゃんを待つ。
…意外に長い、担任の話。
俺は独り待ち伏せしながら、静かに欠伸をする。
まだかな、まだかな。
そう思ってしばらく待っていると…