へたれ王子
【おまけ②】
いつも、ふざけてるように見えるかもしれないけど。
だけど、本当は内心じゃすっごく本気で。
大好きなきみ。友希が、いつかはあたしのことを見てくれるんじゃないかって、ちょっと期待してる。
ライバルがいるのは知ってるよ。簡単そうに見えて、実は凄く手強い彼女がいるの。
でも、凄く欲しい。奪いたい。
………
「美帆ちゃん、」
ある日の放課後。
帰ろうとしていたら、教室の前で大将(ダイスケ)に声をかけられた。
大将は友希の幼なじみ。彼とはあたしが友希にフラれた直後からの知り合いだ。
そんな彼の声に振り向くと、大将は廊下の柱に寄りかかっていた。
「あれ?今日約束してたっけ」
「いや、してないけど。…察してよ」
「ふふっ…わかっててわざと聞いたの」
「…相変わらず意地悪だな」
っつか子ども見たい。
大将はあたしにそう言うと、不機嫌そうに目を細める。
彼もまた、あたしと同じ感情を、友希の彼女に対して抱いてる仲間だ。
もちろん友希に話せることじゃないから、こうやってあたしのところに来る。
そんな大将に、あたしは言った。
いつも、ふざけてるように見えるかもしれないけど。
だけど、本当は内心じゃすっごく本気で。
大好きなきみ。友希が、いつかはあたしのことを見てくれるんじゃないかって、ちょっと期待してる。
ライバルがいるのは知ってるよ。簡単そうに見えて、実は凄く手強い彼女がいるの。
でも、凄く欲しい。奪いたい。
………
「美帆ちゃん、」
ある日の放課後。
帰ろうとしていたら、教室の前で大将(ダイスケ)に声をかけられた。
大将は友希の幼なじみ。彼とはあたしが友希にフラれた直後からの知り合いだ。
そんな彼の声に振り向くと、大将は廊下の柱に寄りかかっていた。
「あれ?今日約束してたっけ」
「いや、してないけど。…察してよ」
「ふふっ…わかっててわざと聞いたの」
「…相変わらず意地悪だな」
っつか子ども見たい。
大将はあたしにそう言うと、不機嫌そうに目を細める。
彼もまた、あたしと同じ感情を、友希の彼女に対して抱いてる仲間だ。
もちろん友希に話せることじゃないから、こうやってあたしのところに来る。
そんな大将に、あたしは言った。